並リーマンが市民140kmを走る

自転車、週末くらいしか走らない『並』リーマンが、ホビーレース1級のツールドおきなわ140㎞走ります

ツール・ド・おきなわ2017

市民レース140kmを無事完走してから1ヶ月余り。忘れないうちにトレーニングとレース当日のログを残しておきたいと思います。 

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準備について

「市民140㎞を確実に完走するには140㎞以上の距離で練習しなければならない」
これは鉄則だと思っています。

2017年140㎞の出走403名中完走は221。54.8%の完走率は、他のアマチュア自転車イベントにはない過酷さと断言できます。レース本番の11月を見据え、150㎞級の練習を7月以降は月2回のペースで計画しました。本当は毎週としたいのですが、週末はレジャーや子供2人の習い事(プール)への随行という重要な義務があります。こうした日常における家族サービスの得点稼ぎも遠征レース出走には重要なポイントです。
8月にはヒルクライムレース(乗鞍)があり、山岳トレも並行して行いつつも、なるべく距離を稼ぐことに重点を置きました。これに、仕事帰りに週2‐3回のジムトレと、ローラー台練習。(仕事帰ってから60分程度)
ジムトレーニングは筋トレと有酸素運動(主にスタジオ)を行っています。こちらは基礎代謝の維持&向上が狙い。筋肉ムキムキになっても重量が増すことはロードレースにおいてはマイナス面が大きいので、特に筋トレでは重量も軽めの負荷でフォームと回数を重視しています。

レース申込について

ツールドおきなわの申込は毎年8月1日です。正午から始まるので、仕事のお昼休みも気が抜けません。私の狙う市民140㎞部門は100㎞部門ほど人気はないため、初日で埋まることはまず無いのですが、注意するのはオクマの宿泊先。
ここは人気集中の市民100㎞カテゴリの人たちが予約殺到するので初日で埋まってしまいます。レース申込が完了したら間髪入れずツアーパックを申込みます。
JAL リゾート オクマ」は安くない宿ですが、市民140㎞スタート地点から約1㎞と絶好のロケーションにあり、ここが取れるかどうかは大きなポイントです。

レースの食事について

前日の夜は好きなものをいただきます。ただ、個人的にはカレーはNG。胃に負担をかけるリスクを避けます。夜食はカステラなどハイカロリーもの。翌日のレースに備え、旅の疲れを取るためアルコールは我慢。

当日はパン、コーヒー、バナナを中心に、スタート直前までカステラなど。
レースが始まってからは液体かゼリーしか役に立たないので、空腹感を抑えるためにも固形物は走る前に!

レース中に用意したもの
ウイダー(スーパーエネルギー)2個
・Meitan(メイタン) サイクルチャージ カフェイン200  2個
リアルゴールドゼリー
・CCDエネルギー(500ML)ボトル2本
以前は固形物を持って行ったこともありましたが、消化も遅く食べにくいのでゼリー&飲料優先です。

レース走行ログ

スタートは9:20でした。2年前は9時前に210kmクラスのメイン集団が抜けたらすぐ出発(9:06頃)させてもらえたのに、スタート時間が15分くらい遅くなった感覚があります。最初の与那までのトンネルは以前、落車に巻き込まれたことがあり、とにかく前方の動きに集中。安全に抜けた後は、坂をマイペースで登ります。

与那の坂

自分の走りは「登り得意で下り&平地が遅い」タイプなのですが、与那の坂は2回登るので1回目は本当に膝を残して回します。これも、過去に熱くなって坂でペースアップして、終盤で膝にお釣りが無くなった苦い経験があるからです。絶対に無理はしません。

奥~2回目の坂

普久川ダムから坂を下っていく際に、ペースをコントロールして仲間を探します。140kmは個人参加が多いのですが、ほとんどの皆さん目的は同じく「完走」。ペースが同じ人たちと集団を大きくしながら走ります。私は今回30~40人くらいの集団の中に居ました。「今のうちに食べておいたほうが良いよ」なんて、地元チームの経験者の方からも声を掛けてもらったりしながら、やんばるの大地を走ります。奥集落から海岸線を集団走行するところが、ツール・ド・おきなわの一番楽しいところ(醍醐味)かもしれません。

2回目の普久川ダム~東海岸

山岳賞のポイントを抜けて、1週目と違って今度は右折して東海岸にルートを取ります。軽快に下っていると、高江の登りがやってきます。このレースの1回目の頑張りどころはこの坂。意外と厳しいです。ここで初めてダンシングを交えて乗り越えた後は、再び集団に成りうる仲間を探しました。
東海岸でキツイところは慶佐次を下った後、有銘湾を離れて山路に入る橋を渡ってからの坂(100mUP)、一旦下って天仁屋小から登る嘉陽の坂(80mUP)。標高は大したことないのですが、アップダウン繰り返してからの地味な攻撃が結構効きます。これは私に限った話ではなく、登坂が始まるたびに集団はバラバラになっていました。ここを生き残れば、安部の関門越えてしばらく平地を走り、最後の難関『羽地の坂』を目指します。

羽地ダム~最終関門

安部から羽地の入口までは手元のログでは35㎞/h前後で走行できていたようです。12-3名ほどの集団・先頭交代に加われたので助かりました。2年前に完走した際は、この区間殆ど先頭(誰も代わってくれなかった!)で走っていたので。
しかし、羽地の坂に入ると集団はいったん瓦解。己のペースで坂との戦いが始まります。私はここに備えて最後の補給を羽地に入る前の平地で摂りました。最後のこの坂で足を攣ってしまった経験があり、4分差で最終関門足切りを喰らったことがありますので、念には念を入れて。トンネルを抜けた後のヒト坂越えたら下りが始まり、足切りまで残り15分以上あることを確認して、最終関門通過を確信できました。

ゴール

安部から一緒に走っていた皆さんとゴールまで集団走行。坂でばらけたのに意外とまとまりました。ゴールスプリントは無理せず、というかオールスポーツさんから購入した写真を見ると「へなへな」といった表情のゴールです。 

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翻って、市民140㎞は4度目の挑戦でした。
 1度目:2010年→DNF
 2度目:2011年→DNF
今よりも体力&回復力があり、トレーニングジムにも足繁く通えていた独身時代にも関わらず、最終関門を越えられない・・・結局、100㎞を越えてからの最後のひと踏みがもがけなかった為の足切りでした。
もちろん上記2回の挑戦の際にも”距離”は走っていたのですが、いかんせんセット数が少なすぎた。実践で距離を走ってみなければ分からないこともるわけで、この2度の失敗を経てからはロングライドの練習を重視することにしました。
 3度目:2015年→完走
その前々年の2013年に100kmカテゴリに鞍替えして無事完走。次女の出産が近かったので1年お休みして、2015年に3度目の挑戦で初完走という経過をたどっています。